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Wounded Mass - ss:16

生き急ぐ恋人たち #2

 物悲しげなセミの合唱は終わり、宵闇の公園は静寂に包まれた。
 トウジは一瞬のためらいの後、ヒカリの両方の二の腕をそっと取りかがみ込んで
ヒカリと顔を重ねた。
 ヒカリは目を閉じたまま、トウジの両手がヒカリを捕らえたとき、そして続いて
乾いた唇がヒカリの唇に触れたとき、全身を震わせた。ヒカリは鞄をその場に落とし、
両手でトウジの肘をつかんだ。
 トウジはそのままの姿勢でそっとヒカリを抱き、ヒカリはどうしていいのか
分からないように、トウジと同じく動かなかった。
 やがてトウジは身を引き、目を開いたヒカリと視線を交わした。
 「行こか」トウジはかがんでヒカリの鞄を取った。
 「ええ」ヒカリはトウジから鞄を受け取り、並んで歩いた。
 「ワシの生きとる限り、自分幸せにしてみせる。ワシが自分泣かすことがあるとしたら、
ワシが先に死ぬときだけや」
 「ありがとう、トウジ」
 「ヒカリ、自分は何も心配せんでええ。ただ、弁当の件でも分かると思うが、なにしろ
ワシはがさつな男やからな。言うてもらわんと分からんこともぎょうさんあると思う。
何でもええ、がまんせんと口にしてくれ…ちうてもそら今までといっしょやが」
 ヒカリは微笑した。「あ、そうかもね」そして「これからミサトさんのところで勉強会
するの、どんなことしているの」
 トウジは首を振った。「知らん。ワシもシンクロ率上昇対策勉強会ちうのは初めてや。
まあどうせあの三人が心の持ちようやら説明してくれるのやろ」
 ヒカリはうつむいた。「私、大丈夫かしら」
 「何が」
 「パイロットとして残れるかしら」
 「残れんかったら民間人にもどったらええ。その方がよっぽど安全や。第三新東京市に
おるから使徒に荒らされるんや、疎開したらええねん」
 「それじゃトウジといっしょにいられないわ、一分一秒でも離れたくない」
 「その気持ちはよおわかる、ワシもいっしょや…シンクロ率についてはなんとかなる
ちゃうんか。ワシもまだあの試験は十回程度しかやったことはないが、それでも数値は
じりじりと上がっとるし」
 トウジはマンションの玄関で立ち止まった。「着いたで」
 「ええ」
 二人はエレベータで目的の階まで昇った。右に曲がって正面にミサトの部屋の玄関が
ある。二人は並んで進み、いっしょに呼び出し用のボタンに手を伸ばした。
 トウジの指が止まり、ヒカリがボタンを押した。
 「いらっしゃい、待ってたのよ」待ちかねたようにアスカが扉を開いた。アスカは、
トウジには見覚えのある黄色のワンピースを着ていた。「留守番たのむわ」
 「なんやて」
 「なんですって」
 二人は同時に訊ねた。
 「ばかシンジがサイフ忘れて晩ご飯の買い出しに出ちゃったのよ、信じられないわ
まったく。アタシ、届けてくるからここで待ってて」アスカは左手の携帯電話を
振り回しながら服と色味の合った黄色いサンダルを乱暴につっかけた。「大急ぎで
行って来るケド、何考えてるんだか隣の商店街までいっちゃったのよアイツ、
なんで下のコンピニですませないのかもう理解できないわっ、鍵かけといて、
二人とも持ってるから。シンジの部屋使って、じゃね」
 「あ、綾波は」
 「ファーストはばかシンジといっしょよ、アイツがサイフ持ってると信じてたんだって、
そろいもそろって大バカだわっ」
 二人はゆっくりと閉じる扉を呆然と眺めた。
 「ま、お邪魔しよ」トウジは靴を脱いだ。「シンジの部屋言うとったな、こっちや」
 「お邪魔します」ヒカリも靴を脱いで後に続いた。
 シンジの部屋は入口が引き戸で窓がなく、電灯をつけないと真っ暗だった。トウジは
廊下のあかりをたよりに壁際をさぐり、天井の蛍光燈を点灯させた。
 「いつ来ても殺風景や部屋やな」トウジは入口のわきに鞄を下ろすと中に進んだ。
 単純な、装飾のない寝台、勉教用の机と椅子、衣装だんすがあって大きな家具は
それだけだった。学習机の上に小さな本棚があり、教科書と参考書が並んでいた。
机の上にはいつもシンジが持ち歩いている携帯用の音楽再生機が置いてあった。
 ヒカリはその殺風景と形容された部屋をめずらしげに眺めていた。「私…
男の人の個室にはいるの、初めて」
 トウジは振り向いて言った。「そうか…初めてがワシの部屋でのうて、残念かいな」
 ヒカリはうなずいた。「ちょっとね」
 「パイロットになって以来、ワシらには護衛がついとることを覚えとき。ネルフの
連中や。護衛ちうてもその内容は果たして護衛なのか監視なのかはよう分からんがな」
 「え…」ヒカリはそのまったく予期していなかった言葉に動転した。「じゃ、
さっきのあれ…」
 「全部見られとるよ、会話も記録されとるし」
 ヒカリは全身が真っ赤になった。「信じられない…じゃここも…」
 トウジは首を振った。「監視の目が届かなくなる場所がいくつかあってな。個人の
居室の中、総司令部の風呂場と便所、今のとこわかっとるのはそのあたりや」トウジは
シンジの寝台に腰を下ろした。「座って聞かんかい。シンジの奴、敷布新しうしといて
くれとるわ」
 「ええ」
 ヒカリはトウジの言葉に従おうとして動きを止めた。
 「碇君がこの部屋を…わたしたちのために、ってことなの」
 トウジはうなずいた。「ヒカリ、こっち来いや」
 ヒカリはだまってその場に立ち尽くした。
 トウジはだまっていた。
 やがてヒカリは深呼吸し、唾を飲み込んでトウジの隣に腰を下ろした。
 トウジは片手でヒカリのあごに手を伸ばし、反対側の手をヒカリの背中から腰に
まわした。
 ヒカリはだまったまま唇を軽く開いてトウジを見た。
 トウジはヒカリの視線に微笑して応え、ふたりは唇を合わせた。
 今度はもっと積極的な口づけだった。
 トウジはヒカリの唇を割って舌を進めた。
 最初ヒカリは少し抵抗したがすぐに口を開きトウジの舌を受け入れた。
 トウジの舌はヒカリの歯に当たり、間を抜けてヒカリの舌を捕らえた。トウジと
ヒカリは舌をからめ合い、互いをもっと求め合った。
 ヒカリの両手はトウジの胸に伸び、黒い上着のひだをつかんだ。
 トウジはヒカリの腰に回した腕に力を入れ、ヒカリを抱き寄せた。ふたりの腰と腰が
当り、そのまま密着した。トウジはさらにヒカリの腰から太ももの下に手を伸ばし、
持ち上げて自分のひざの上に乗せた。
 ヒカリはもう抵抗せず、トウジのなすがままに任せていた。
 トウジはヒカリを横抱きにすると両手をヒカリにまわして強く抱きしめた。
 ヒカリの全身がけいれんするように震えた。ヒカリは目をきつく閉じていたが、
トウジの上着をつかんでいた両手を放し、トウジと胸を合わせて両手はトウジのひじの
あたりをつかんだ。
 トウジの胸に、ヒカリの固い胸の感触が伝わってきた。
 ヒカリはトウジの胸から退き、後ずさろうとしたがトウジの両手はヒカリを
放さなかった。そのかわりにヒカリの腰を捕らえてさらに引きつけた。そして、
片方の手でヒカリの胸を下からすくうようになで上げた。
 これにヒカリは背中をそらして反応した。
 トウジはヒカリの胸を手のひらで軽くさすり、そのまま手を離したのだが、ヒカリは
その刺激にぶるぶると震え、今度は背を丸めてかがみこむような姿勢になった。
 ヒカリはトウジから顔を離し、下を向いて大きく深呼吸をくり返した。
 トウジが横抱きにしたヒカリの上半身を引き寄せ、胸を重ねると、ヒカリの大きく
早い鼓動が制服越しに伝わってきた。
 「かわいいな」トウジはつぶやき、ヒカリを抱く手にもう一段力を入れた。ヒカリの
身体は今にも折れそうにたわんだ。トウジはヒカリの背中を制服越しにゆっくり
さするようになで回した。
 「それ…くすぐったい」
 「すぐにええ気分に変る」
 トウジは背中からわきの下、乳房の一番端のあたりからわき腹を軽く押したり
なでさすったりした。
 「はあ…」ヒカリはたまらず声を漏らした。
 「ええねんで、なんぼ声出したかて」
 ヒカリはだまってうなずいた。
 トウジの手は今度は腰から太ももの横をひざに向かって進んだ。反対側の手は執拗に
ヒカリの背中からわき腹をまさぐり、唇はヒカリのあごに押しつけられたあと、舌で
ヒカリの皮膚を濡らしながら首に向かってゆっくりと降りていった。
 ヒカリは大きくあえいでひざに伸びたトウジの片手をおさえた。
 トウジはその手を取り自分の顔に誘導した。ヒカリはされるままに手を伸ばし
トウジの首に回して抱いた。
 トウジはヒカリのひざに乗せた手をスカート越しにヒカリの腰に向かって
すべらせながらスカートをたくし上げていった。
 ヒカリはトウジのその手を上からおさえた。
 「なんや」
 「しわになるから…自分で…」
 ヒカリはトウジのひざの上から床に足をおろし、トウジに背を向けて制服を脱いだ。
そして、ていねいにたたんでシンジの勉教用の椅子に乗せ、続いて白いシャツのボタンを
順番にはずした。
 一瞬ためらった後、白いシャツがするりと肩から落ち、いっそう白い肌が
あらわになった。
 ヒカリはシャツもたたんで制服の上に乗せた。
 両腕を胸の前で組み、トウジに振り向いた。
 両方の目からなみだがあふれ出た。
 「ヒカリ」トウジは小声で言った。
 「なに」
 「きれいや」そして上着のファスナーを音を立てておろし、前をはだけて脱ぎ捨てた。
それから軽く腰を上げてパンツだけ尻をくぐらせ、これも床に落とした。
 ヒカリはその両方を拾い集めてシンジの椅子の背にかけた。
 トウジは立ち上がり、椅子のわきのヒカリまで一歩進んで立ち位置でヒカリを後ろから
抱いた。
 「あ」
 ヒカリの背中とトウジの胸が重なり、トウジの下半身がヒカリの尻の辺りを二人の
下着越しに押した。
 ヒカリはそのままの姿勢で白いブラジャーをはずし、自分のシャツの上に乗せた。
そして振り向いてトウジの両胸から肩にかけて手をかけ、身体を押しつけた。
 トウジはヒカリの腕を取り、開かせて自分の腰に当て背中に回すよう誘導し、
ゆっくりとヒカリに近づき両手を背中に回して胸を合わせた。
 ヒカリは両方の胸をかばうようにかがみこもうとしたがトウジはヒカリの腰に回した
手で姿勢をととのえ、自分の胸でヒカリの胸を下からこすりあげた。
 「ああっ」ヒカリは思わず声をあげ、目を閉じた。
 トウジは腰に回した手をヒカリの下着のふちに差し入れ、後ろからひざまで降ろした。
 ヒカリは片足を後ろに上げて自分から下着をはずした。そしてトウジの下着に両手を
かけ、降ろした。
 トウジは片手をヒカリのわきの下から背中に、反対側の手をヒカリのひざの内側に
入れてヒカリを抱き上げ、ゆっくりと向きを変えて寝台に降ろした。
 ヒカリはひざを閉じ、それでも両手はトウジに向かって差し出してトウジを招いた。
 トウジはそれに応えて腰から上だけヒカリに重なり、額の、髪の生え際をそっと
なでた後、もう一度唇を重ね、舌を差し入れた。
 ヒカリは応じ、今度はもっと積極的に舌を差し出してきた。
 両手が互いの身体をなで回し、しだいに汗の浮いた肌が白から赤くそまってきた。
 トウジは片手でヒカリの胸を捕らえ、一番外側からゆっくりともみ上げるように
愛撫した。
 ヒカリはきつく目を閉じた。しかし抵抗はせず、トウジの背中にかけた指に力を入れて
トウジを抱きしめた。
 続いてトウジは反対側の手でヒカリの腰をまさぐった。ひざはきつく閉じられていたが
そのつけ根は、手のひらで上から触ると汗で濡れた以上に潤っていた。トウジは
その部分にのせた手のひらを軽く押すようにしながら力の入れ方を変えて刺激する部位を
回転させていった。
 ヒカリの鼻腔が大きく膨らみ息が荒くなった。
 トウジは口をはなした。
 ヒカリは大きく息をつき、その口をなかば開いたまま上目づかいにトウジを見た。
その目には薄いまくがかかっているようだった。普段は白い、陽にさらしていない部分の
肌が今は真っ赤に上気していた。
 トウジはヒカリの腰に当てていた手のひらをヒカリの内股に当て、
軽く外に押すようにしてひざを開くよううながした。
 ヒカリは伏し目でうなずくと、そろそろとひざを開き、それでもトウジの手が
やっとはいるくらいのところで止めた。
 トウジはヒカリの乳房を片手で包み込んでいたが、頭を下げ、ヒカリのうなじの
あたりに口をつけると舌を伸ばし舐め上げながらもう片方の乳房に向かった。
トウジの舌が乳房のすそにたどり着くとヒカリはまた声をあげた。トウジは
唇をとがらせてその乳の山を登り、頂上の乳頭を口に含んで軽く吸い上げた。
 ヒカリの全身ががくがく震え、ヒカリは首を左右に激しく振った。
 トウジはそのまま乳房を大きくくわえ込み、乳頭を舌でころがした。乳頭が反応して
大きく、硬くなるのが分かった。乳輪が勃起してせり上がり、乳房自体も固く
はってきた。
 反対側の乳房も同様に反応して硬くなりはじめた。
 下半身ではトウジの片手がヒカリの恥丘の周囲をなで回し、溢れ出る汗と愛液で
その手を濡らしていた。
 トウジの中指と薬指が並んで伸び、ヒカリの敏感な門に触れた。
 ヒカリはびくりとしてひざを閉じ、トウジの手を両足の間にはさみ込んだ。
 トウジはそのまま指を進めてヒカリの秘部にたどりつき、ひだを開いてその内側に
はいった。
 ヒカリは棒を飲んだように全身を硬直させ、背を反らせた。その部分が敏感に
反応して大量の透明な液体を分泌した。
 トウジは挿入した指の第一関節と第二関節だけ前後に動かして反応を見た。
 ヒカリはそれにも敏感に応じた。息が荒くなりそれに声が混じった。
 「ああ…ああん…はあ…ああああ」
 トウジはヒカリの両足を持ち上げ、ひざを開かせた。そして自分はヒカリの両ひざの
間に身体をわり込ませ、さらに両足を深く曲げさせて自分の肩に当てた。そして
その姿勢でヒカリのひざの下に腕をからめ、姿勢を固定した。
 「こんな…格好…」
 「一番間違いがないんやと」トウジはささやくように短く言った。「耳学問やけどな」
 そしてそのまま下半身をヒカリに近づけていった。
 トウジは下を向き、自分自身が十分な体勢にあることを確認した。片手をヒカリの
陰部に当ててあらためて位置を確認し、自らをそこに導いて軽く押しつけた。
 「ひっ」ヒカリが小さく悲鳴を上げた。
 「まだや」トウジはやさしく言った。「まだ一番外側に触っとるだけや」
 そして軽く、ほんの少し自分の体をヒカリに押しつけてヒカリに挿入した。
 「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」ヒカリは悲鳴を上げた。
 「痛いんか」
 ヒカリは首を振った。「意外と…いいものね、想像してたのとちがう」
 「どないな想像しとったんかいな…動くで」
 トウジはゆっくりと前進した。やがて二人は深々と結合して愛を確かめ合った。
 「トウジ、うれしい…愛してる」
 「ワシもや」
 トウジはヒカリの両足を肩から降ろし、大きく開かせたまま寝台に乗せた。そして、
抜きすぎて結合が解けてしまわないよう気をつけながら前後動を始めた。
 「はっ、はぅ、はぁ」ヒカリはその動きに合わせるように声を出した。
 結合部は二人の潤滑液でぬめり、動きにはぎこちなさが取れてきた。
 トウジはヒカリの腰に手を当て、自分の動きに合わせて動かした。「こうや…自分でも
やってみ」
 「わかった」ヒカリは息をはきながら答え、自ら腰を動かした。
 「せや…うまいで、ヒカリ」
 二人の動きはだんだんと早くなり激しくなった。空調の効いた部屋だというのに熱気が
こもり二人の肌に汗がふき出した。
 ヒカリは腰の動きを大きくし、両手で力一杯トウジを抱きしめた。
 「あ…あっ…あっ」ヒカリは全身を震わせた。小さなけいれんのように全身が波打った。
ヒカリはあごを大きく上げ、背中を弓なりに反らして動きを止めた。
 トウジも腰の動きを止めた。
 ヒカリは次の瞬間全身が脱力したように寝台に横たわった。汗でびっしょりと濡れた
額にほつれ毛がまつわりついていた。
 「すごく、よかった」
 「ワシ、まだ行ってへんのやが」
 「もう一回するの?」
 「ええか」
 ヒカリはうなずいた。
 そのとき、居室の扉が音もなく開いた。
 二人は顔をそろえて入口を見た。
 アスカが立っていた。口元に微笑を浮かべ、赤く長い髪は帰ってきたばかりの外の暑さ
の余韻を残して汗に濡れていた。首から下の何もまとっていない裸体も同様に汗に
まみれていた。
 「おめでとう、ヒカリ。スズハラ、ごくろうさま」
 ヒカリは驚きと羞恥のために口もきけず動くこともできなかった。
 トウジはそのままの姿勢でうなずいた。「うれしかったで。みんな気ぃ使うてくれて」
 アスカは部屋にはいった。後ろにやはり全裸のレイとシンジが続いた。
 三人は横に並んで二人を見た。
 「あ…あの」ヒカリはそれだけ言うのがやっとだった。
 「ヒカリ、よかったんでしょう、スズハラは」アスカは片手で自分の乳房を
愛撫しながら言った。「さあ第二ラウンドよ、でも今度は私達もいっしょにね」
 「私達…って、なんのことなの」ヒカリはトウジに押さえられて身動きできないまま
言った。だんだんと感情がもどってきて、快感から憤怒に変わりつつあるのが分かった。
「じゃましないで」
 「それがそういうワケにはいかないのよ、今回は」アスカはさらに進んで
寝台のわきにひざをつき、ヒカリのあごを片手でおさえて口付けした。そしてヒカリの
乳房をやさしくつかみ、手の中でこねるように愛撫した。
 「鈴原君、お願い」レイは言った。
 トウジはうなずき、まだ結合したままの部分をゆっくりと前後に動かした。たちまち
反応がありトウジは勃起して硬化した。
 ヒカリからは愛液が流れ落ちた。
 レイは結合部のあたりを両手でなでまわし、濡れたひだを開いてもっと敏感な部分を
捜した。それはすぐに見つかり、レイは慎重に周囲の皮膚をはがすとふっと息を
吹きかけた。
 ヒカリの腰が電撃を受けたように持ち上がりがくがくと震えた。ヒカリの両目が
大きく見開かれ、トウジから両手を開放しようともがいた。
 「羞恥心が快感に勝っているうちはどうしようもないね」シンジがレイの後ろで
ぽつりと言った。
 レイはそのままの向きでうなずいた。
 アスカはヒカリの口をふさいだまま結合した二人をまたいで寝台の反対側に身を
すべりこませてヒカリの片腕をおさえた。そしてさらに胸を攻めた。
 レイは前後動を続ける結合部に口を近づけ、先程むき出しにしたヒカリの敏感な部分を
口に含んだ。
 シンジはレイと並んでひざをつき、ヒカリの反対側の乳房を咥えて愛撫した。
 レイは相変わらず自分の感覚のほかに浅い結合でトウジの感覚も得ていて、今は
ヒカリが大きく見開いていた目を閉じ、緊張の表情がゆるんで快感に変わりつつあるのを
感じ取っていた。
 トウジはますます固くなったものでヒカリを攻め、ヒカリは無意識のうちに腰でそれに
応えていた。
 ヒカリの呼吸はますます荒く、アスカの口と重なった唇の間からも息とも悲鳴とも
つかない音が漏れた。
 トウジはヒカリの両手をおさえる必要がなくなり、太ももを抱えるようにして
より深い結合を試みていた。「ワシ…そろそろかも」
 レイは三人に思考で呼びかけ、ヒカリの心に接触した。
 固く閉ざされた、とてつもなく高くて広い門が四人の行く手をはばんだ。見上げれば
その頂上は高みの空に消え、見回せばその裾野は地平線のかなたに伸びていた。
 「話にならんな」トウジはぼそりと言い捨てて思考の結合から離脱した。
 四人に全身を攻められ、快感の大波に洗われながらもヒカリは羞恥心を捨てるどころか
いっそう強く持っている。心を開くどころの状態ではなかった。何か強烈な刺激で
羞恥心を吹き飛ばさないとならない。
 トウジは両足をヒカリの両足の下に差し入れ両手をヒカリのわきの下から肩に回して
ヒカリの上半身を持ち上げた。何が起きるのだという不安に満ちたヒカリの表情を
見ながらトウジは微笑し、そのまま後ろに倒れてヒカリを自らの腹に乗せた。
 レイとアスカはヒカリが逃げないように首とひじをつかんで下からヒカリの乳房を
咥えた。普段はそれほど大きくない乳房は今はほとんど倍くらいも大きく感じられ、
固くはっていた。
 レイはヒカリの片手を開かせて指をからめ、指と指のつけ根を刺激した。これはレイの
好きな部位だったがヒカリも気に入ったようだった。
 ヒカリを上にした新しい体位でトウジはヒカリを下から攻め立てた。そして尻の肉に
両手をそえ、外側に引いて開いた。
 シンジは口の中で「ごめん、一回だけ」とつぶやき、大きくひざを開いたトウジと
ヒカリの間に後ろからひざをわり込ませた。そしてトウジから開いた尻を受け取ると、
ヒカリに後ろから侵入した。
 「ひぃぃぃぃぃぃ」ヒカリが悲鳴を上げた。
 その部分はもともと外側は溢れ出た体液でびしょびしょに潤っていたので、挿入の
一番最初はそれほど抵抗がなかった。深く進むにつれて練りゴムのような抵抗があり、
さらに前後動を続けているトウジの刺激もあった。
 もう、ヒカリは挿入されている二人の快感の区別はつかなくなってしまったろうと
レイは思った。下半身全体が痺れた快感の巣のようになってヒカリの全身を
むさぼっているのだ。
 ヒカリはあごを上げ、正面の壁を見上げていたが何も見ていなかった。口を大きく
開きせわしなく深呼吸をくり返し、口の端から唾が飛んで糸を引き、トウジの顔や胸に
かかっていたが気にもせず拭おうともしなかった。ヒカリは、自分の全身がまるごと
性器になってしまったように前後動をくり返し胸を振り立ててレイとアスカの顔を
翻弄していた。半ば開いた口から舌がだらりとのびて自分の下唇を刺激していた。
 レイは片手でヒカリのあごを支え、唇を重ねた。
 ヒカリはレイに舌を差し入れ貪欲にむさぼった。
 「くっ」シンジが顔を真っ赤にして息を漏らした。
 「はがぁっ」ヒカリがレイから唇を離し、悲鳴を上げた。悲鳴を上げつつ全身は
波打って緊張し、下半身でくわえ込んだトウジとシンジをからめ取り締め上げていた。
全身のけいれんが大きくなり、腰の上下動はいっそう早くなった。
 「かはっ」ヒカリの全身の動きが止った。目はうつろ、呼吸は止り、ただ
どきどきと心臓の鼓動音が聞こえるようだった。
 同時にシンジとトウジも達した。
 その瞬間、ヒカリの心はすべての障壁を降ろし四人を迎え入れていた。
		

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